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2017.09.04

杏月じゃむ 仕上がりました

写真 2017-09-03 14 01 06 (1)

 

前々から作りたいな~と思っていたジャムでございます(^^)

 

今から30年ほど前に東京の月島育ちの友人家族に連れて行って頂いたもんじゃ焼きのお店の

裏メニューとして「あん巻き」というものがありまして

 

なにやらお店の方曰く、最後のデザートに食べるもんじゃ焼き屋さんならではのスイーツでして

(当時はスイーツなんて言葉もありませんでしたが 笑)

 

今でこそネットで検索しますと普通に出てくるのですが

当時はメニューには載っていない特別なものとして教えて頂いたのを今でも覚えています

 

で、このあん巻きとは何ぞやと申しますと

もんじゃの生地を薄く鉄板の上でクレープみたいにして焼いて

その上に粒あんと杏のコンポートを乗せてくるくる巻いて

コテでちょっと斜めに二口サイズくらいに切って頂いた物を食べるのです。

 

生地が甘くなくて、杏の酸っぱさと粒あんの甘さがちょうど良い塩梅で

焼きたてをフーフー言いながら美味しく食べた記憶があります

 

今で言いますと和風クレープのようなものですね

当時は「裏メニュー」というのがより一層ワクワク感を掻き立ててくれたのもあって

今でも思い出すと幸せな気持ちになれる私の「思い出おやつ」のひとつです。

 

 

先日、barを営んでいる私の友人と話をしていた時に

友人がこんなことを言っていました

「お客様に時々『昔飲んだカクテルが忘れられなくて・・』というお話を頂くんだけれど

思い出のお酒に勝るものって無いんだよね

だから少しでもその思い出に寄り添うようなお酒が作れたらいいなと思っている」 と。

 

友人は気持ちを言葉にするのがとても上手な人なので

そう言われて初めて

ああ、言われてみれば私もそうだなあと思いました。

 

店頭でお客様と「世の中の美味しいもの」についてお話に花を咲かせることがあるのですが

昔食べた記憶に残る美味しかったものって、幸せな気持ちも一緒についてくるので

より一層「美味しかった記憶」が鮮明に残るんでしょうね。

 

私の場合はまさにそれでして、今思えばもの凄く特別な食べ物では無かった気がするけれど

それを思い出すと「美味しかったな~」という思い出に、なんだかふわふわとした

あたたかい気持ちが寄り添っている気がします

 

ですから、お客様から時々頂く「思い出おやつ」のリクエストにはなるべくお応えしたいと思っていまして

そんな時はちょっと色々お話をさせて頂いて

味や素材に併せて、その時感じた気持ちに寄り添って

想像を駆け巡らせながら、お客様の「思い出おやつ」を

あたたかい気持ちで思い出していただけるような

そんなひとつの甘い瓶をお作りさせて頂いてます。

 

もしかしたらそれはその時と同じ味では無いかも知れないけれど

そのとき感じた気持ちを

ほんのりとでも思い出して頂くきっかけになれば嬉しいなと思っています。

 

・・・とはいえ時々大失敗もしますけれど 笑

そんな時はリベンジあるのみです!

 

そんなわけでお話が長くなってしまいましたが

このジャムは十勝の有機あずきの粒を残しながらふっくらと甘く炊き上げた粒あんの上に

長野県産の酸味と風味豊かな杏をフレッシュな味わいに仕上げたジャムを乗せて

二層に仕上げました。

 

上からまっすぐ縦にスプーンを入れてすくっていただいて

二層のままこんがり焼いたトーストやクラッカーに乗せてお召上がりいただくのがおすすめですが

そのまま食べて頂くのが一番かもしれません(^^)

 

もちろん「あん巻き」のように薄く生地を焼いて

上にこの杏月ジャムを乗せてくるくる巻いてお召上がりいただきますと・・・

「月島の裏メニュー」を楽しんでいただけるかもしれません

 

杏とあずきと思い出の月島をかけまして

「杏月じゃむ」と名づけました。

あずきじゃむと呼んでやってくださいませ。

 

こちら昨日より店頭にて発売開始しております

 

100g 650円(税込702円)です

数に限りがございますのでどうぞお早めに(^^)

 

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