先日、10年越しの夢が叶い
北海道へ「シーベリー」果実を摘み取りに行って参りました!
10年前は本当に北海道にあるかどうかすらわからず
毎年ありとあらゆる様々なルートで調べたり聞いたりとし、
その過程で出会ったロシア人の女の子から
シベリアではメジャーな果実だと教えていただき、
そして!ありがたいことに彼女のお母様がロシアから送ってくださったジャムを頂き
初シーベリージャムを食し、更に手に入れたい願望が膨らむもなかなか手に入らず・・・
当時は本気でシベリアへ行こうと思っていたのですが
シベリアから生果実を持って来れないため断念し・・・
という10年でしたが、
なんと!昨年、士幌町でシーベリー狩りを9月に行っていると言う情報を得て
1年越しとなりましたが無事にゲットして参りました!(>▽<)
とはいえ・・とはいえですよ?
いつもハスカップやさくらんぼを摘み取りに行くのは道央の仁木町辺りで
今回は初の道東、十勝の方へ参ったわけですが・・北海道はやはり広いです!とーーーっても広いです!
「広ーい!空気美味しい〜!緑が美しい〜!・・・おや?・・き・・・霧が・・・霧が・・・1メートル先真っ白!??道路どこ?」みたいなことを繰り返しながら運転をしておりました(^^;)
誰かと一緒に行っていたらとっても楽しいのでしょうが、一人きりだともう、白い霧が怖くて怖くて(笑)
勉強不足な自分をつくづく反省いたしました。
本当は帯広空港まで直行便で行ければ良いのですが
シーズンオンの飛行機は、そりゃもう恐ろしいお値段をしているわけでして・・
私が北海道へ色々と摘み取りに行くときは一番安い航空便を探して行きますので
シーズンオンのお値段見ると目が回りそうになります!
予定では9月の半ば辺りに行くはずが、ご存知の方も多いかと思いますが
北海道も名古屋同様めちゃめちゃ暑い日が続いたんですよね・・・
実際本当に暑かったです(^^;)
名古屋の蒸し暑さが無いだけ快適でしたが、
北海道にお住まいの方は体調管理が大変だろうなあと思いました。
そしてやはりそうなりますと、果実の熟し具合も急激に進むわけでして・・・
予想外に、と言いますか、予想を遥かに上回る熟し具合ということで
急遽8月末に向かうことになったわけです。
お店を半日お休みして申し訳ございませんでした
そんなこんなではるばるやって参りました士幌町「酒井ハスカップ園」さんです!
10年ほど前からシーベリーを栽培し始め、一昨年からシーベリー狩りを始められたとのことで
その酒井さんとの架け橋となってくださった
士幌町の元士幌町地域おこし協力隊SunVillageの服部さんに色々と伺いながら辿り着いた次第です。
当日は小雨が降っていましたが、艶々果実が沢山実をつけていました!
さあ!頑張って摘み取るぞー!と、勢い勇んでみたものの・・・・そうは簡単な話ではなく・・・
酒井さんのレクチャーをはじめに受けて実を触ってみましたら・・
なんと言いますか、小指の先ほどのサイズのオレンジ色の果実ですが
張りがあるのに柔らかいんです!そして密集しているのに、
一粒一粒しっかりと軸が付いていて、ハスカップのように触れるとポロッととれるような果実では全く無いのです!(^^;)
あら?とれない・・摘めないぞ?と思って少し力を入れるとブシュッ!とはちきれるわけです。
そう!このシーベリーという果実はかなり特殊でして、主成分が果汁とオイルなんですね。
そして枝ごとになかなか鋭くて長ーい棘がいっぱい生えていて(10センチくらい)
ブスブス手に刺さります(笑)手袋が穴だらけになっていました・・
今回このブログが遅くなっていることにも関係しているのですが
このシーベリーの奥が深すぎて、私上手にまとめられないのです。
多分伝えたいことを全部書いていたらアップするのは月末になるであろうと思うので
かいつまんでお話ししますと、今までのベリー摘みとは全く勝手が違い
私、自分で摘んだものは8割方潰してしまいました・・・(
その分頭から顔から、たっぷり浴びてきました おかげで数日お肌がピチピチしてました 笑)
服部さんが摘みとったのを分けていただいたものと、
酒井さんから分けていただいたものでなんとか販売に至ることができましたが
私だけではジャム一瓶分作れたかどうか・・・それくらい難しかったです
このシーベリー、「奇跡の果実」とも呼ばれてまして、なぜそう呼ばれるのかと言いますと・・
シーベリー(別名サジーやシーバックソーンとも呼ばれます)はグミの仲間で、
その歴史は人類が誕生するよりももっと前から存在していたとも言われており
主にシベリアやモンゴルなどを中心にヨーロッパやアジアの寒冷地で自生し
過酷な環境でも育つ強靭な植物でして
代々長く続くその秘密は、オメガ3・6・9と特に注目のオメガ7という不飽和脂肪酸にあり、
オメガ7は細胞修復や肌荒れ予防に効果で「若さの脂肪酸」と称されているそうです。
さらに、シーベリーにはポリフェノール、カロテノイド、ビタミンA、C、E、鉄分、
亜鉛やアミノ酸などなど、その数なんと!200種以上の栄養素が
含まれており、通常のフルーツでは考えられないような量の
成分が確認されています。その類まれな成分により、
旧ソ連時代には国家秘密として扱われ、宇宙飛行士の食事や保護クリーム
に利用されていた・・などというお話もあるそうです!
濃いオレンジ色の果実の一粒の大きさは小指の先の半分程度で、
薄い果皮の中にははち切れそうな
油分と黒い種が詰まっています。極寒や乾燥地でも果実が凍結せず乾燥しないよう
この油分によって生き抜いてきた奇跡の果実と言えるのでは無いでしょうか?
シーベリーは果実はもちろんのこと、根っこから果皮や葉や種や軸に渡るまで
全てに栄養素が詰まっているそうです。
美容愛好家や健康志向の人々によって積極的に取り入れられ、
スーパーフルーツとしてその魅力が広がっています
とまあ、頑張って短く紹介してもこんなに長くなってしまうもの凄い果実なのですが
ここに公益財団法人 とかち財団 ものづくり支援部の方の調査結果がありますので
さらに深い情報を・・と、ご興味がある方はぜひ読んでみてください
https://tokachi-zaidan.jp/data/fd/000000/03/0000000307/ExAqrR1P1592194688.pdf
国産で、しかも生摘みのシーベリーを使ったジャムはかなり希少ですので
今年は少ししか製造できませんでしたが(しかもほぼ自力で摘んだ訳ではなく)
ぜひ、ご興味のある方お召し上がり頂ければと思います。
ジャムにするときもパチンパチン爆ぜておりました(^^;)
果実の部分はジャムとしてパンやヨーグルトに
果汁の部分はオイル成分が高いので、そのままドレッシングとして野菜やカルパッチョに
利用していただけます。シーベリーの底知れぬパワーをぜひ感じてみてください!
今回は少ししか摘めませんでしたが、来年は親指と人差し指の爪を伸ばして挑みたいと思います!!
今回雨の中、一緒に摘み取ってくださった服部さん
貴重な果実を摘み取りさせてくださり、分けてくださり、また、シーベリーの魅力を沢山教えてくださいました酒井さんご夫婦
士幌町の魅力について興味深いお話しを沢山聞かせてくださいました士幌町役場の金森さん
皆様ご親切にして頂き本当にありがとうございました!
来年も必ず参りますので、その時はまたどうぞよろしくお願いいたします!(^▽^)/