2024.08.13
皆様エルダーベリってご存知ですか?
日本ではあまりお見かけする機会は少ないかと思いますが
当店お馴染みの岐阜県の井深農園さんが3年ほど前から栽培されてまして
今年の5月に初めて生のエルダーフラワーを摘み取りさせていただきました!
そして、あっという間に夏になり、その純白の小さな可愛らしい花々の一つ一つは小さな果実と姿を変え
先日伺った時には、花から変化したエルダーベリーの果実が
ぶら下がるように生い茂っていました。
エルダーフラワーは当店でも開店当初から15年に亘り
毎年洋梨の時期に人気のブレンドジャムに使用していますので
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
あのお花が咲いた後に実る黒い小さな小さな果実が「エルダーベリー」です!
サイズ感は百草丸とほぼ同じくらい〜一回り大きいくらいのサイズです。
岐阜も名古屋も早朝に関わらずカンカン照りでしたが
青い空の下で真っ黒に熟したベリーが光と朝露をまとって輝く光景は、
とても神秘的で特別な瞬間でした。
うっとりしながらも熱中症になってはなりませんので
大急ぎで、一房ずつ素早く丁寧に摘み取って参りましたよ!
エルダーベリーは未熟の果実は毒性があるので、
完全に完熟したものだけを摘み取り
製造前もちゃんとチェックして使用しています。
もちろん無農薬です!
エルダーベリーの歴史はとてもとても長く、
古くからヨーロッパ全土で広く利用されてきました。
ヨーロッパ原産のニワトコの濃い紫色の果実で、
「天然の薬箱」・「万能の薬箱」とも呼ばれ、
紀元前400年には各家庭で欠かせない薬草として重宝されており、
免疫力の向上や体力の維持、さらには病後の回復のために使用されていたと伝えられています。
時代が進むにつれて、エルダーベリーは徐々に世界中に広まり、医薬品としてだけでなく、健康食品や日常の飲み物、料理の材料としても多くの場面で用いられるようになりました。
ここ20〜30年の間に、エルダーベリーに含まれる栄養素について
多くの研究が行われており、エルダーベリーは、
ビタミンCやフラボノイド、ポリフェノールが豊富で
体に嬉しい成分がたっぷり含まれていることで
日本でも知名度が少しずつ上がって来たように思います。
たとえば、その抗酸化作用は、ドラゴンフルーツと比較すると約49倍、フラボノイドの含有量はぶどうの約16倍という、アメリカ合衆国農務省が2007年に発表した特定の食品の抗酸化力についての研究データ(選定された食品の酸素ラジカル吸収能(ORAC)について)でも示されています。
自然療法の視点から見ると、エルダーベリーは体に優しく作用する自然の恵みとして高く評価されており、自然療法では、体が本来持つ治癒力をサポートし、病気の予防や健康の維持を目指すため、エルダーベリーのような自然の植物は、薬とは異なるアプローチで体を整える手段として活用されているのかなと思います。
日本でいう「梅肉エキス」や「スイカ糖」と同じような位置づけですかね!
このように、エルダーベリーは薬の代替ではなく、体の調和を保つための一つのツールとして捉えられ、日々の生活に取り入れることで、自然の力を活かし、健康的な生活を支える助けとなると考えられているんですね。
ヨーロッパでは、体調管理のためにエルダーベリーを取り入れる人も多いようです。
ベリーと名は付いていますが、一般的な果実と違い、とってもフルーティー!・・ではないのですが、ジャムにするとコクのある、ドライプルーンやドライいちじくのような風味を感じることができ、ジャムとして味わうことで、エルダーベリーの栄養を手軽に取り入れることができるのも魅力のひとつです。
ジャムとして一番美味しく召し上がっていただけるのは桃とブレンドしたタイプ・エルダーベリーとエルダーフラワーと桃のジャムですが
ストレートにエルダーベリーの味を楽しみたい!という方にはブレンドしていない
・エルダーベリーのジャムか、・エルダーベリーのコーディアル(エキスシロップ)をお勧めします
ストレートタイプのジャムやコーディアル(エキスシロップ)は、サラサラしていますので
パンに付けるだけでなく、ヨーグルトに加えたり、ドレッシングに混ぜて使うのもおすすめです。
炭酸割やお湯割りもいいですね!
エルダーベリー・エリクサーという生姜やスパイスたっぷりのジャムシロップも作りましたので
夏バテ防止や、なクーラーで冷えた体にお湯割りで飲んでいただくのもおすすめです!
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