2014.03.04
グレープフルーツに浮かぶ白い物について
只今Vivaceでは和歌山県産のグレープフルーツのマーマレード
「サンタマリア」が旬のシーズンを迎えております
今年も沢山のお客様にご好評いただいておりますこのグレープフルーツですが
お召し上がり頂く際に、時々ギョギョッ!とする物に出会うことがあります。
こんな感じです。
これをご覧になられた方は、一見瓶の中に白カビが生えたのじゃないかというくらい
白カビにそっくりな白くて丸い物体がいくつか浮かんでいるように見えるでしょうが
どうぞご安心ください。
これはカビではございません。
未開封の状態から賞味期限内に
開封して頂いているのに
または開封したばかりで、しかも冷凍庫に保存してあるのに
なんだこれは!!と思われる方もいらっしゃると思います。
カビじゃないなら、これは何かと申しますと・・・・
実はグレープフルーツの油胞なんです
グレープフルーツの皮をよく見て頂くとこんな感じになっています。
それをさら
に近づいてみますと・・・こんな感じに見えます。
この丸い粒の中に油胞という香りの成分がつまっています。
グレープフルーツの油胞はほかの柑橘と比べてひと際大きい為
特に目立ちますが、この一粒一粒の中にアロマオイルにも使われる
精油成分がつまっており、これがあのグレープフルーツ特有の芳香を放つわけです。
皮の部分を二つに折ると、中の粒が弾けて香りが飛び出します。
それはこの油胞が壊れて中の精油成分が染み出すからなのですね。
この部分が冷やされることにより、より白く浮かび上がり、特に目立つのです。
グレープフルーツにもそれぞれクセがあるようでして
まったく油胞が表に出ないものもあれば、製造して数時間後には
冷やしてもいないのに出てくるものもあります。
私も最初に見たときは驚きましたが、
この油胞がたっぷり含まれるが故の清々しい香りなのだなと思うと
果物って奥深いな~としみじみ思うのであります。
もちろん、開封されて常温で何日も放置されれば、
普通にふわふわの白カビも付いてきます。
実際のカビと見比べる機会はそうそう無いとは思いますが
油胞と白カビは並べて頂くと全く別の物です。
私も今比較になるような白カビを持っていないのでここに画像は載せられませんが(^^;)
一般的な白カビは胞子が生えているので、よく見ると
フワフワの綿毛のようなものが付いています。
とはいえ、世の中には星の数ほどのカビ菌が存在しますので一概には申し上げられませんが
★未開封の状態から賞味期限内に開封して頂いているのに出た場合
★開封したばかりで、しかも冷凍庫に保存してあるのに出た場合
これらはグレープフルーツの油胞が浮き出たのだと思ってください。
もしもご心配の場合はご遠慮なく店頭にお持ち頂けましたら確認させて頂きます。
またはお問い合わせフォームからメールで画像を送って頂いても結構です。
その際は保存状態と開封日をお知らせください。
安心してお召し上がり頂ける
まだまだ日本では珍しい
防腐剤の心配が全くいらない国産のグレープフルーツマーマレード。
ほんのり感じる苦味は
グレープフルーツ本来の美味しさです。
グレープフルーツの旬も一瞬で駆け抜けて行きます。
どうぞこの機会にご賞味くださいませ(^^)
まだまだ日本の柑橘は続きますよ~。どうぞお楽しみに!